ペンギンの真似をする時の格好のように、爪先を上げて胸を張り、苦しそうに歩き始める人がたまにいます。
足が疲れてしまいそうで、なぜそのような歩き方をするのか尋ねてみると、「こういう風に歩けってテレビで言っていたから」と答えます。
先日の『南日本新聞(10/30付け)』で「正しい歩き方」という記事が出ていました。
「背筋を伸ばして前方を見ながら、爪先で地面を蹴り、膝を伸ばしてかかとから着地する」とあります。デモを見せているのが写真の先生です。
正しさに囚われる
夜、ふらっと入ったバーの壁に、ビートルズの有名な『Abbey Road』ジャケットポスターが飾られていました。ビートルズに比べると、先生の姿勢はロボットのように見えます。
確かにビートルズも膝が伸びてかかとから着地している感じがしますが、頭の位置を比べてみると、頭の先から足の間に垂直に線を引くと、一目瞭然です。
「爪先で地面を蹴り、膝を伸ばしてかかとから着地する」などとしなくても、先生の重心がもっと前に行けば、勝手にカラダは前に進んでいくのです。
「正しさ」を教えることの弊害は、教わった人が、その発想に執着してしまうことです。教える側はいつでも間違っている可能性があります。
「正しい」ものを教えた結果、相手がその後の人生何十年間も囚われ続けてしまうことの危険性を指導する側は知っておかないといけないと、自分の信じているものが間違っていた経験を沢山してきて思うのです。
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